スマホの普及率が急激に伸びた昨今、若年層のデジタル認知症が問題視されています。
デジタル認知症は、認知症と類似した症状を伴い、いずれは若年性認知症につながるとも言われています。
スマホの使い過ぎで物忘れが激しくなったり、集中力が続かなくなったりした場合は、デジタル認知症の可能性があるため注意が必要です。
本記事では、デジタル認知症の症状や対策について解説します。65歳未満の若年時における物忘れなどの症状でお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
デジタル認知症とは
デジタル認知症はスマホ認知症とも言われ、スマホの使い過ぎによって発症する認知症に似た症状です。
デフォルトモードネットワークと呼ばれる脳の機能に異常が生じて、記憶障害に陥る点が特徴。
最近は物忘れ外来を訪れる若年層が増えたのも、デジタル認知症が原因として考えられます。
スマホ依存で若年性認知症になる理由
スマホ依存に陥ると、スマホの長時間使用による脳疲労や、目がブルーライトに長時間晒されるることで起こる自律神経の乱れなどが影響して、若年性認知症になると言われてます。
デジタル認知症になった場合も、若年性認知症に見られるような記憶力や集中力、注意力の低下が現れることがあります。
とはいえ、デジタル認知症の時点では、脳の萎縮などの若年性認知症に見られる病態が存在するわけではありません。
デジタル認知症への対策で、脳における病態化の阻止も大切です。
デジタル認知症の症状
デジタル認知症の症状には、次のような通常の認知症に見られる症状が発生する場合があります。
- 人の名前が出てこない
- 最近の出来事を思い出せない
また、スマホ依存が影響して次のような精神状態に陥るリスクもあります。
- スマホが手元にない場合の不安感
- 夜間のスマホによる不眠の常態化
- 慢性的な不眠によるうつ状態
日頃からスマホを利用する若年層を中心に、どの年代にも起こり得る症状です。デジタル認知症にならないためにも、対策を講じる必要があるでしょう。
デジタル認知症への対策
デジタル認知症への対策は、スマホの利用時間を減らすことが重要です。ここでは、スマホの時間を減らしてデジタル認知症を回避するための方法について紹介します。
スマホ使用の合間に休憩する
スマホの長時間使用は脳を疲労させます。
スマホに表示される大量の情報を処理するために、脳がフル稼働することで、脳の疲労が蓄積されるのです。
30分~1時間程度の適度な時間で休憩を挟んで、脳を休憩させましょう。
すぐにインターネット検索をしない
日常で疑問に思ったことをスマホを使ってインターネット検索しないようにする点も重要です。
スマホで疑問を解消しようとすると、すべての情報を視覚から得ることになり、脳が疲れやすくなります。
たとえば、疑問に思ったことを人に尋ねるようにすれば、視覚ではなく聴覚で情報を得ることになります。
そのため、五感の使い方が偏らずに済み、脳の疲労もたまりづらくなります。
可能な限り、五感をバランスよく使って、過ごすようにしてみてください。
スマホと距離を置く「デジタル・デトックス」の実践
スマホと距離を置くことを「デジタル・デトックス」や「脱デジタル」と呼びます。
日頃から肌身離さずスマホを持ち歩いている場合は、距離を取る時間を確保して、スマホ依存から抜け出しましょう。
たとえば、トイレにいる時間や食事の時間、寝室で過ごす時間などをスマホと距離を取る時間として設定してみてはいかがでしょうか。
アルツハイマー型認知症発症後、また予備軍の方々の症状改善治療はスマートクリニック東京へ
デジタル認知症の症状は、若年層を中心に広がりを見せています。
通常の認知症のような脳の萎縮などは見られませんが、記憶力や集中力、注意力の低下と言った認知症と類似した症状に見舞われる点が特徴です。
1日の中にスマホを使わない時間を設けることで、デジタル認知症の予防が可能です。
また、デジタル認知症はアルツハイマー型認知症につながると言われます。最近では、若年性認知症も問題になっていることから早めの対策が重要です。
スマートクリニック東京では、アルツハイマー型認知症発症後や予備軍の方々への治療を行っています。
記憶力や集中力、注意力の低下といった認知症に見られるような症状でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
記事監修
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東京慈恵会医科大学卒。
慶應義塾大学での勤務を経て、株式会社ZAIKEN設立。
臨床、訪問診療、企業活動など様々な分野に従事。
2020年よりスマートクリニック東京院長。
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