家族の一員がアルツハイマー型認知症になると、介護者となる他の家族には大きな負担がかかるといわれています。
認知症患者とその家族の心理的ストレスを軽減させるために、接し方の工夫や、医師や公共のサービスの利用も大切です。
本記事では、家族が認知症になった場合の介護者負担の軽減法についてお伝えします。
家族の認知症に対して、どうすれば良いのか知りたい方は参考にしてください。
認知症になった方への接し方のポイント
認知症になると暴言や暴力、徘徊などの症状が現れ、家族をはじめとした介護者を悩ませることも多々あります。
認知症患者と介護者の心理的ストレスを軽減させるために、次のようなポイントに気を付けて介護に取り組むとよいでしょう。
認知症患者とうまく関係性を築いて、介護の負担を軽減させるには、「驚かせない」「急かさない」「自尊心を気づ付けない」ことに配慮した対応が重要です。
認知症患者の気持ちを察して対応すると、患者の行動や気持ちが落ち着き介護の負担も減らせる可能性があります。
認知症の介護ストレスをためないことも大切
認知症患者との関係性を良好に保ったとしても、介護ストレスはたまるもの。
同居家族の介護にストレスを感じると回答した介護者が、7割近くに上ったとする調査報告もあります。(注1)
とくに認知症の介護は心理的負担が大きいともいわれており、介護うつにならないための対策が必要です。
介護者のストレスの蓄積を防ぐためにも、家族が認知症になった場合は正しい手順で準備を進めることが重要でしょう。
家族が認知症になった場合にやっておくべき準備
家族が認知症になった場合は、次のような準備を行うとよいでしょう。
家族が認知症になった場合に、しっかりと準備をしておくと、介護負担の軽減に役立ちます。
各項目について詳しく解説しますので、参考にしてください。
サポート体制を整える
家族が認知症患者になった場合は、地域包括支援センターなどの施設や介護保険サービスの利用が可能です。
地域包括支援センターは、介護や福祉、健康、医療について、高齢者とその家族のサポートを行う施設です。
家族がまだ認知症ではない場合でも、地域包括支援センターの存在は把握してくと良いでしょう。
また介護保険サービスには、家事援助や通所介護(デイサービス)、短期入所生活介護(ショートステイ)などがあります。
介護保険サービスの負担割合や金額は世帯所得や要介護の段階に応じて異なるため、各市区町村に問い合わせるとよいでしょう。
相談できる医師を見つける
認知症患者について相談する場合は、認知症治療の知見を有する医師に頼ることをおすすめします。
認知症に理解のある医師に相談すると、認知症患者への対応の仕方などのアドバイスをもらえることもあります。
認知症患者のかかりつけ医との付き合いは長期間に及ぶため、信頼のおける意思に相談をしましょう。
認知症専門医についての情報は、市区町村のホームページに掲載されていることもあります。また、地域包括支援センターでは専門医についての問い合わせも可能です。
認知症患者やその家族とつながりを持つ
認知症患者やその家族とつながりを持つと、認知症患者自身だけではなく介護を担う家族の心の支えにもなります。
つながりを持つ場合は、「認知症の人と家族の会」と呼ばれる団体を加入したり、各地域に設置されている認知症カフェを訪れたりするのもおすすめです。
同じ境遇の人たちとつながりを持つと、社会的な孤立を防ぐことにもなるのではないでしょうか。
家族の誰かが認知症を発症した場合は、介護者となる家族が無理をしないことが1番です。
認知症の症状を少しでも軽減して、家族の負担を和らげるために、スマートクリニックでの認知症治療もおすすめです。
アルツハイマー型認知症発症後、また予備軍の方々の症状改善治療はスマートクリニック東京へ
家族がアルツハイマー型認知症の場合は、スマートクリニック東京のサイトカイン治療で、症状を軽減できる可能性があります。
サイトカイン治療で脳の機能回復を図ると、アルツハイマー型認知症患者の自立を促せるため、介護者の負担も軽減できるのではないでしょうか。
(参考)
記事監修
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東京慈恵会医科大学卒。
慶應義塾大学での勤務を経て、株式会社ZAIKEN設立。
臨床、訪問診療、企業活動など様々な分野に従事。
2020年よりスマートクリニック東京院長。
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