認知症を発症する前には軽度認知障害(MCI)と呼ばれる症状が見られる場合があります。
軽度認知障害(MCI)を早期に発見して、治療へとつなげると、認知症への移行を遅らせることも可能です。
本記事では、認知症の予備軍とも呼ばれる軽度認知障害(MCI)の症状や対処法について解説します。
軽度認知障害になった場合に、どのように行動すれば良いのかもわかりますので、参考にしてください。
軽度認知障害(MCI)とは
高齢者のうち4人に1人は軽度認知障害(MCI)や認知症であると言われています。
軽度認知障害とは認知症になる手前の状態で、認知症予備軍とも表現されます。次の条件に当てはまると、該当する可能性があるのです。
- 本人が認知機能が低下したと自覚している、もしくは家族に気づかれている状態
- 日常には支障がなく、自立した生活は遅れる状態
ここでは、軽度認知障害の症状やチェック方法について解説します。
軽度認知障害の症状
軽度認知障害になると、軽めの認知機能の低下が見られるようになります。
たとえば、記憶障害や注意力、集中力の低下、うつ症状が現れることがあるのです。
また、軽度認知障害の場合は、加齢による物忘れと区別しづらいことも多く、判断が難しい場合もあります。
そのため、日常生活の細かな変化を見逃さないことも大切です。
たとえば、今まで可能だった日常の動作ができなくなったり、同年代の高齢者と比べて物忘れが激くなったりした場合は注意が必要でしょう。
軽度認知障害の時点における適切な対処で、認知症への移行先延ばしも可能です。早期発見につなげるためにも、認知機能に関わる症状が見られる場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
軽度認知障害のチェック項目
ここでは、軽度認知障害の症状を紹介しますので、チェックしてみてください。
軽度認知障害の具体例として、次の症状が考えられます。
- ドラマや読書などの以前は楽しんでいた趣味に興味を示さなくなった
- 少し間に食べた食事内容を忘れるようになった
- 忘れるはずのない、年齢や電話番号、銀行口座の暗証番号などを忘れるようになった
- 料理の味付けが変わった
- 仕事や車の運転をスムーズに行えなくなった
- 疲れやすくなった
- やる気がでない
- 金銭や予定の管理ができなくなった
- 会話中に同じことを言う機会が増えた
軽度認知障害は、なにもしないと認知症につながることも多いと言われています。
早期発見と早期の治療により、認知症への進行を予防できる可能性もあるため、医療機関の受診をおすすめします。
軽度認知障害が疑われる場合は?MCIは早期発見が重要
軽度認知障害(MCI)の段階での適切な対応は、アルツハイマー型認知症への移行を遅らせると言われています。
そのため、軽度認知症が疑われる場合は、すぐに病院で検査を受けて軽度認知障害の早期発見につなげることが重要です。
また65歳未満の場合は、若年性認知症につながる可能性があります。
そのため、認知症の好発年齢に達していない場合でも、認知機能におかしな点が見られる場合は、早めに医師に相談しましょう。
MCIへの対処法は物忘れ外来の受診
軽度認知障害(MCI)に対処する場合は、まずは「物忘れ外来」の受診するとよいでしょう。
物忘れ外来では、問診や画像検査などが行われ、加齢による物忘れと軽度認知障害(MCI)による物忘れの判別が可能です。
最近では、簡単な血液検査で軽度認知障害(MCI)のリスクを判定する方法も存在します。
アルツハイマー型認知症発症後、また予備軍の方々の症状改善治療はスマートクリニック東京へ
認知症を予防するためには、軽度認知障害(MCI)の段階で検査を受け、症状を遅らせるための対応策を講じることが大切です。
MCIが疑われる場合は、まずは物忘れ外来を受診して、加齢による物忘れとMCIを区別してもらいましょう。
MCIの可能性がある場合は、スマートクリニック東京の「アルツハイマー型認知症治療」を受けて進行を抑えるのもおすすめです。
サイトカイン点鼻療法と呼ばれる再生医療の技術を応用した治療法で、認知症の症状を抑える効果が期待できます。
記事監修
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東京慈恵会医科大学卒。
慶應義塾大学での勤務を経て、株式会社ZAIKEN設立。
臨床、訪問診療、企業活動など様々な分野に従事。
2020年よりスマートクリニック東京院長。
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