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【医師監修】まだら認知症とは?症状や原因、患者への接し方を解説

認知症

2022.07.24

認知症の中でも、症状に波がある場合は「まだら認知症」と呼ばれることがあります。

まだら認知症は、調子が良い日と悪い日で認知機能の低下の程度などに差があるため、認知症として認識されづらいとも言われています。

たとえば、記憶低下が激しい反面、理解力や判断力が正常な場合などは、まだら認知症の疑いを見抜けないこともあるのではないでしょうか。

医療機関への受診が遅れ、認知症が進行する可能性もあるため注意が必要です。

本記事では、まだら認知症の症状や原因についてお伝えします。家族や介護者のまだら認知症患者への接し方についても解説しますので、どうぞ参考にしてください。

 

まだら認知症とは

 

まだら認知症とは、認知症の症状がまだらに現れる状態を指し、脳血管性認知症の特徴の一つといわれています。

なぜなら、脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血の発生部位ごとに、障害を受ける認知機能が異なるからです。

認知症に対応可能なスマートクリニック東京では、脳梗塞や脳出血による脳血管障害の治療も受け入れております。

ここでは、まだら認知症の症状や対応法、予防法についてお伝えします。

 

まだら認知症の症状

 

まだら認知症は、ある特定の認知機能が低下する一方で、正常に保たれる認知機能も存在するため、認知症だと周囲からは認識されづらいようです。

そのため、長期間治療を受けられずに、重症化する可能性もあるため注意しましょう。

まだら認知症の際に、認知機能の低下が一部に限定される理由は、脳梗塞や脳出血による障害部位に限定した認知機能が低下するからです。

たとえば、記憶力が低下しているにも関わらず、判断力は正常の場合もあります。

しかし以前と比べ、極端に低下した能力がある場合や同年代の高齢者と比べ、物忘れが激しい場合などは、まだら認知症の可能性があります。

認知症が疑われる場合は、まずは医師に相談しましょう。

 

まだら認知症への対応や予防法

 

まだら認知症が判明した場合、病院ではリハビリをすすめられます。患者が無理をしない程度の楽しめるリハビリの実践が大切です。

また、まだら認知症の原因疾患である脳血管性認知症は、脳梗塞や糖尿病などの循環器系疾患の併発もあり得ます。

循環器系の疾患を抱えている場合は、血液がサラサラになる薬剤が処方されます。

まだら認知症を悪化させないためには、生活習慣を改善して脳梗塞や脳出血の予防に努めるのも重要です。

 

根治させる治療法はないため予防が大切

 

まだら認知症を根治させる治療法はないと言われていますが、脳血管疾患の予防が認知症の進行を遅らせます。

とくに脳梗塞の最大のリスクとなる高血圧を抑止する取り組みは重要です。

たとえば、高血圧を抑えるためには、塩分を控えたバランスの良い食事への心がけが考えられます。

また肥満の場合は、血圧が上昇する傾向にあるため、適度な運動と食事制限で体重を正常にコントロールするのも重要です。

 

まだら認知症の人への接し方

 

まだら認知症の人に対する接し方を誤ると、自尊心を傷つけてしまいストレスを与える可能性があります。

ストレスは認知症の症状を進行させる要因にもなるため、注意が必要です。ここでは、まだら認知症の人に接する際のポイントをお伝えします。

 

否定したり、叱ったりしないこと

 

認知症患者を否定したり、叱ったりすると、嫌悪感が募り認知症患者のストレスになります。

認知症患者は何度も同じことを尋ねたり、食べたはずの食事を食べていないと言い張ったりすることがあります。

そのような場合は、食べたはずだと否定したり、忘れている点を指摘したりせずに、話を合わせることも重要です。

たとえば、食事の後に「ご飯はまだか?」と尋ねられた場合は、「今から作るので、テレビでも見ていてください。」と伝えて話を合わせるとよいでしょう。

認知症患者がテレビを見ているうちに、食事に対するこだわりから離れる可能性があります。

 

ペースを合わせる

 

認知症患者は日常の行動を取る際に、通常よりも時間がかかることも多いです。

まったく何もできないわけではなく、少しずつでも作業や行動が進んでいる場合は、急かさずに認知症患者のペースに合わせることも大切です。

 

できることは自分でやってもらう

 

まだら認知症の場合、調子が良い日は、いつもよりも家事をこなせたり、身支度をできたりすることもあります。

作業を完了させるまでに時間がかかる場合もありますが、可能な限り認知症患者自身で自分のことをやってもらいましょう。

介護者の負担を軽減できる上に、認知症患者の日常的なリハビリにもつながります。

 

アルツハイマー型認知症発症後、また予備軍の方々の症状改善治療はスマートクリニック東京へ

 

 

アルツハイマー型認知症|治療|スマートクリニック東京

まだら認知症は脳血管性認知症で起こりやすく、小さな脳梗塞や脳出血が原因となることもあります。

そのため、まだら認知症を予防するためには、脳梗塞のリスクを高める高血圧を抑える生活習慣を心ががける必要があるでしょう。

また、脳血管性認知症はアルツハイマー型認知症との合併症になる可能性もあります。

スマートクリニック東京では、脳梗塞の後遺症やアルツハイマー型認知症の治療に対応可能です。

アルツハイマー型認知症発症後、また予備軍の方々の症状改善治療はスマートクリニック東京にご相談ください。

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記事監修

スマートクリニック東京 院長 瀬田 康弘
スマートクリニック東京 院長 瀬田 康弘
東京慈恵会医科大学卒。
慶應義塾大学での勤務を経て、株式会社ZAIKEN設立。
臨床、訪問診療、企業活動など様々な分野に従事。
2020年よりスマートクリニック東京院長。

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