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【医師監修】三大認知症の種類と症状とは?各疾患の特徴や原因について解説|スマートクリニック東京【公式】|再生医学(サイトカイン治療・乳歯幹細胞培養上清液) 東京 市ヶ谷/四谷/麹町

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コラム記事

【医師監修】三大認知症の種類と症状とは?各疾患の特徴や原因について解説

認知症

2022.02.17

2025年には65歳以上の5人に1人が、認知症になると言われています。現在でも、認知症の予備軍を含めると高齢者の4人に1人が認知機能に不安を抱えているようです。(注1)

認知症の患者数も増加傾向にあるため、ご自身やご家族が「認知症ではないのか?」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、認知症の種類や症状について解説しますので、参考にしてください。

認知症とは

認知症とは、さまざまな原因により、脳の認知機能が低下し、通常通りの日常生活を送ることが難しくなる状態です。

以前は「痴呆」と呼ばれていましたが、侮蔑的な言葉であるため、平成16年に「認知症」と改められました。(注2)

認知症に近い症状として、加齢による物忘れがあります。

加齢による物忘れの場合は出来事の一部を忘れるのに対し、認知症の場合は出来事の全てを忘れる点で両者は異なります。

認知症の種類や症状

 

ひと口に認知症といっても、原因や症状により、さまざまな種類があります。

ここでは、認知症の代表的な種類と症状についてお伝えします。

三大認知症とは

 

三大認知症とは、認知症の中でも大きな割合を占める上位3疾患のことを指します。認知症に関連する疾患の割合は、次のグラフの通りです。

三大認知症の割合

(参考:認知症施策の総合的な推進について(参考資料)|令和元年6月20日 厚生労働省老健局をもとに作図)

認知症に関連する疾患の中で最も多かったのは、アルツハイマー病(以降、アルツハイマー型認知症)です。

18歳から65歳未満で発症する若年性認知症でも、アルツハイマー型認知症の割合が最も多かったことが報告されています。(注2)

以降に続く、血管性認知症やレビー小体型認知症を合わせて三大認知症と呼びます。

認知症の症状

 

認知症の症状は、中核症状と周辺症状(行動・心理症状)に分けられます。中核症状とは脳の機能が低下することで、直接起こる症状のことです。

一方で、周辺症状とは環境や身体、心理に関係する複数の要因が相互に作用した結果、生じた症状を指します。

中核症状や周辺症状を具体的に挙げると、次の通りです。

中核症状

  • もの忘れ(記憶障害)
  • 時間・場所がわからなくなる
  • 理解力・判断力が低下する
  • 仕事や家事・趣味、身の回りのことができなくなる

周辺症状(行動・心理症状)

  • 物取られ妄想
  • 抑うつ
  • 意欲低下
  • 徘徊
  • 睡眠障害
  • 興奮

以降は、三大認知症における各疾患の原因や症状、特徴についてお伝えします。

アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)

 

アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)は、アミロイドβと呼ばれるたんぱく質が脳内に蓄積して発症します。

新しいことを覚えられない点が特徴で、症状が進行すると金銭管理や家事ができなくなり、日常生活に支障が現れます。

頭部の画像検査を行うと、記憶をつかさどる海馬に萎縮が見られることも。根本的な治療法はなく、進行を薬で遅らせることが治療の基本的な方針です。

血管性認知症

血管性認知症は、脳梗塞や脳出血が原因となり発症します。意欲低下が目立ち、脳梗塞や脳出血の際にも見られる歩行障害や言語障害、嚥下障害(飲み込むが悪くなる)が、血管性認知症においても見られます。

生活習慣を改善するなどして脳梗塞や脳出血を予防することで、認知症の進行を抑えます。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、αヌクレインと言われる物質が脳に沈着して発症して、神経がダメージを受けて発症します。症状の特徴として、存在しない人や物が見える幻視が挙げられます。

その他にも、睡眠中の異常行動や緩慢な動作、小刻み歩行といったパーキンソン症状も特徴です。

投薬治療により、症状を遅らせることが基本的な治療方針です。

アルツハイマー型認知症発症後、また予備軍の方々の症状改善治療はスマートクリニック東京へ

日本で最も多い認知症はアルツハイマー型認知症で、65歳未満の若年者で認知症になる可能性があります。

スマートクリニック東京では、アルツハイマー型認知症発症後または、予備軍の方のためのアルツハイマー型認知症治療を行っています。

脳神経細胞の回復をサポートする生理活性物質「サイトカイン」を点鼻や点滴などの手段を用いて、体内に投与し認知症による症状を改善へと導きます。

患者様の症状に合わせて、治療計画や期間をご提案させていただきますので、どうぞご相談ください。

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(参考)

注1:認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の概要|厚生労働省

注2:認知症施策の総合的な推進について(参考資料)|令和元年6月20日 厚生労働省老健局

注3:若年性認知症の有病率・生活実態把握と多元的データ共有システム |研究開発代表者所属機関 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター・東京都健康長寿医療センター研究所

記事監修

スマートクリニック東京 院長 瀬田 康弘
スマートクリニック東京 院長 瀬田 康弘
東京慈恵会医科大学卒。
慶應義塾大学での勤務を経て、株式会社ZAIKEN設立。
臨床、訪問診療、企業活動など様々な分野に従事。
2020年よりスマートクリニック東京院長。

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