人生100年と言われる現代、企業の定年が伸び、アクティブシニアも増加しています。「生涯現役でいたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
生涯現役で過ごすためにも、認知症のサインを早期に見抜いて、進行を予防したいところです。
認知症のサインとして、軽度認知障害の時期における物忘れを見過ごさないことは重要。
軽度認知障害の人の10~15%が、認知症に移行するとも言われています。(注1)そのため、早期の認知症対策が老後の生活に影響を与えると言っても過言ではないでしょう。
本記事では、認知症の進行を予防するための4つの習慣について解説しますので、参考にしてください。
認知症の進行を予防するための4つの習慣
現在では認知症の進行を予防するために、さまざまな取り組みが実践されています。数ある予防法の中から、自分に合った方法を実践していきたいところです。
ここでは、次の4つの認知症の予防法をご紹介します。(注2)
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- 運動をする
- 脳トレをする
- バランスの良い食事を心がける
- 社会的な活動に参加する
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これから、認知症を予防していきたい方は、参考にしてください。
運動をする
ほんの少しの運動でも継続するとこで、認知機能が向上し認知症のリスクを軽減できることが分かっています。
運動と認知症の関係を調査するために、高齢者グループに対して4年間の追跡調査が行われました。その調査では、近所や庭の散歩、そのほかの日常生活におけるわずかな運動について調べられました。
その結果によると運動量が少なかった人は、行動範囲が広かった人に比べて、アルツハイマー病になる確率が約2倍高かったそうです。
つまり、年齢を重ねるたびに身体を動かすのがおっくだと考え、運動をしないようになると認知症になる確率が高くなります。
可能な範囲で、今からでも運動習慣を取り入れたいところです。
脳トレをする
脳トレは認知プロセスを鍛えられるため、認知症予防に役立ちます。
年齢を重ねると、認知プロセスに必要な情報の処理速度や注意力、意思決定力が衰えるといわれていますが、脳トレを通してそれら3つの能力がを鍛えられるのです。
実際に、認知症予防を目的にテレビゲームのe-スポーツに取り組む高齢者も存在します。(注2)
また、音の刺激を利用した脳トレは医療機関でも取り入れられており、認知機能向上に役立っているようです。
楽しんで脳トレに参加する高齢者も増えており、今後も認知症の予防手段として注目されるのではないでしょうか。
バランスの良い食事を心がける
認知症予防のためにはバランスの良い食事を心がけることも重要です。
とくに、脳に必要な栄養素であるEPAやDHAなどは魚油に豊富に含まれています。
その他、鶏の胸肉に含まれるアミノペプチターゼも脳の炎症を抑え、脳細胞へのダメージを軽減させる効果が期待できます。
また現在のところ、地中海食が認知機能の低下を遅らせることが分かっているようです。(注3)
地中海食は、心血管疾患の予防にも有効だとされているため、脳卒中が原因で発症する血管性認知性の予防にも役立ちます。
社会的な活動に参加する
社会性や社交性が認知機能に影響する研究は数多く存在増します。
社交の場に出向くことが、認知症の予防になるだけではなく、インターネット上の交流であっても認知症予防に有効です。
実際に、ビデオチャットで交流した高齢者の記憶力が向上したとする研究報告もあります。(注4)
直接会わずともインターネット上で交流をすれば、認知症予防になるのであれば、ビデオチャットを利用して多くの交流を図るのも良いのではないでしょうか。
認知症になりづらい習慣を取り入れよう
認知症の進行を予防するには、早い段階で生活習慣の改善に取り組むことをおすすめします。
認知機能を保ち続けることで、生涯現役で楽しく老後の人生を歩むことが可能ではないでしょうか。
生活習慣の改善に取り組んではいるが、「認知機能が落ちた気がする」「認知症が不安…」といった悩みを抱えている場合は、スマートクリニック東京にご相談下さい。
(参考)
注2:eスポーツで頭と手の運動 津久見市の高齢者が体験、認知症や介護予防|大分合同新聞
注4:ブレイン・ルール|ジョン・メディナ博士
記事監修
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東京慈恵会医科大学卒。
慶應義塾大学での勤務を経て、株式会社ZAIKEN設立。
臨床、訪問診療、企業活動など様々な分野に従事。
2020年よりスマートクリニック東京院長。
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