新型コロナウイルス治療終了後も続く症状(後遺症)
コロナ後遺症にはブレインフォグ以外にも様々な後遺症状が認められます。
なかでも最も多い症状が倦怠感です。
倦怠感とは、身体的・精神的に「だるい」「疲れた」という感覚を指しますが、コロナ後遺症においては、倦怠感によって日常生活に大きな支障をきたし、人生が激変してしまったという人もいます。
都内のコロナ後遺症外来に訪れる患者様の中で最も多いのは40代で、次に30代、20代だと言いますが、なかには10代の若者や3歳児もいるそうです。ある調査では、9割以上の人が倦怠感を訴え、症状がひどい人は寝たきりになり、日常生活も成り立たない状況に陥っているとのことです。

読売新聞より転載:https://www.yomiuri.co.jp/national/20210924-OYT1T50059/
大阪府の調査でも30~50代の働き盛りの世代が過半数を占め、多くの人が倦怠感の症状に悩んでいることが見て取れます。
しかも、後遺症は症状の有無や重症度などに関係なく出現していきますので、感染時には軽症で入院しなかった人でも、後遺症として苦しむ可能性があります。
引用論文: Characterizing long COVID in an international cohort: 7 months of symptoms and their impact:EClinicalMedicine. 2021 Aug; 38: 101019.
倦怠感が日常生活に深刻な影響を及ぼした例
- 歯ブラシを持ったり髪の毛を乾かすことができない
- 身体が痛くて服を着られない、音や光などの刺激がつらい
- 仕事好きで昇進も決まっていたが、寝たきり生活になり休職せざるをえなかった
- 後遺症が原因で結婚を考えていた恋人と別れた
- 1人での生活が難しくなって実家に戻った
- 3カ月間寝たきりで自力で風呂やトイレにも行けず、親に介護してもらっている
コロナ後遺症外来を受診して「筋痛性脳脊髄炎」や「慢性疲労症候群」などの診断がついた人もいますが、具体的な病名が分からないまま複数の症状に苦しんでいる人も多く見受けられます。
コロナ感染症さえ治れば普通の生活に戻れると誰もが思っていましたが、いまやコロナ後遺症は、コロナ治療の延長線上にあると認識せざるを得ません。
当クリニックでは、新型コロナウイルス感染症の後遺症患者様向けに、ヒト乳歯由来歯髄幹細胞培養上清液を使用した「サイトカイン療法」を行っております。
ヒト乳歯由来歯髄幹細胞培養上清液の経鼻投与・点滴投与により身体を活性化させ、修復・再生の効果が期待できます。倦怠感でお悩みのかたはぜひ一度ご相談ください。
スマートクリニック東京 院長 瀨田 康弘
記事監修

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東京慈恵会医科大学卒。
慶應義塾大学での勤務を経て、株式会社ZAIKEN設立。
臨床、訪問診療、企業活動など様々な分野に従事。
2020年よりスマートクリニック東京院長。