新型コロナウイルス感染症において、発症から2週間以上経過しても以下のような症状が続く場合は、後遺症である可能性が考えられます。
新型コロナウイルス後遺症の諸症状
嗅覚障害、味覚障害、倦怠感、集中力低下、動悸、息切れ、不眠、睡眠障害、
抜け毛、ブレインフォグ(脳の霧)、めまい、だるさ、下痢、咳、記憶障害、
微熱、頭痛、発疹、関節痛、胸痛、筋肉痛、認知障害、うつ病、
間質性肺炎、肺機能異常、心筋炎、心室機能障害、急性腎障害、
筋痛性脳脊髄炎、慢性疲労症候群
当クリニックでは、新型コロナウイルス感染症の後遺症患者様向けに、ヒト乳歯由来歯髄幹細胞培養上清液を使用した「サイトカイン療法」を行っております。
当クリニックの幹細胞培養上清液について
幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養する過程で得られる上澄み液であり、幹細胞から分泌された大量のサイトカイン(生理活性物質)を含んでいます。サイトカインには強い修復作用があり、自己の幹細胞を活性化させることが分かっています。
従来の再生医療では幹細胞移植が定説でしたが、高額かつ、細胞のがん化リスクも指摘されてきました。それが、幹細胞培養上清液の発見により、細胞のがん化リスクの心配がほとんどなく、幹細胞移植と同等の治療効果が期待できることが、近年の学会などで発表されています。
幹細胞培養上清液の精製にあたっては、脂肪、骨髄、臍帯など様々なヒト組織由来幹細胞がある中で、当クリニックでは、最も多くのサイトカインが含まれている乳歯由来の歯髄幹細胞を使用しております。
サイトカイン療法とは
サイトカイン療法は、ヒト乳歯由来歯髄幹細胞培養上清液を使用した治療法です。例えば嗅覚障害の患者様に対しては、幹細胞培養上清液の経鼻投与(点鼻療法)により、嗅覚の幹細胞を刺激して再生能力を高めます。また、認知症にも一定の効果があり、脳に“もや”がかかったような状態になるブレインフォグ(脳の霧)の患者様の症状改善も期待できます。

当院の点鼻療法施術の様子
最後に
現在コロナ後遺症外来を開設されている病院やクリニックでの治療は、表面化している症状や苦痛の緩和を目指す対症療法が一般的です。後遺症の発症原因が分かっていない中での治療ですので、西洋医学の立場では鎮痛剤や抗不安薬、睡眠薬などの処方、東洋医学の立場でも自然治癒力を高めて体調を整える漢方薬の処方といった治療になるでしょう。根本的な解決につながらないケースも多いのではないかと推測しています。
当クリニックでは、再生医療の観点から、従来のコロナ後遺症外来とはまったく異なるアプローチで、コロナ後遺症治療に取り組みます。まずはお気軽にお問い合わせいただき、一度診察にお越しいただければと思っております。
スマートクリニック東京 院長 瀬田 康弘
記事監修

-
東京慈恵会医科大学卒。
慶應義塾大学での勤務を経て、株式会社ZAIKEN設立。
臨床、訪問診療、企業活動など様々な分野に従事。
2020年よりスマートクリニック東京院長。