コロナ後遺症の治療には、さまざまな方法がありますが、症状が改善しないことも多いようです。
なぜなら、脳の炎症という根本原因へのアプローチが可能な治療法が少ないからです。
しかし当院で行うサイトカイン療法であれば、脳の炎症を抑え、コロナ感染で受けた脳細胞のダメージにアプローチできる可能性があります。
脳細胞が回復すると、コロナ後遺症によるブレインフォグや倦怠感、疲労感などの症状軽減が期待できます。
本記事では、再生医療の技術を取り入れたサイトカイン療法についてご紹介します。
コロナウイルス後遺症のブレインフォグとは
ブレインフォグとは、脳に霧がかかったように頭がぼんやりする症状で、コロナウイルス後遺症の1つです。
集中力や思考力、記憶力の低下に悩まされるだけではなく、疲労感や倦怠感にも見舞われます。
ブレインフォグについては分からないことも多いのですが、脳の炎症が原因だとする仮説が有力視されています。
ブレインフォグは脳の炎症が原因
新型コロナウイルスの感染でブレインフォグになる原因は、免疫異常による脳の炎症が過剰になったからだと言われています。
コロナウイルスに感染した際に免疫異常を起こし、自己抗体と言われる免疫が脳細胞表面にあるたんぱく質を攻撃。その結果、過剰な炎症が発生して、脳細胞がダメージを受けてしまうのです。
過剰に炎症が進む原因には、サイトカインが関係していると言われています。つまり、サイトカインをコントロールして炎症を鎮めると、ブレインフォグの緩和も可能なのです。
次に、サイトカインと炎症の関係について詳しく解説します。
炎症をコントロールする「サイトカイン」
サイトカインには炎症性と再生性(抗炎症性)の2種類が存在します。両者とも、マクロファージと言われる免疫細胞から放出されますが、その性質は異なります。
炎症性サイトカインは、炎症を促進。再生性サイトカインは炎症を抑え、細胞の回復を促す作用があるのです。
ここでは、炎症とサイトカインの関連について解説します。
炎症はサイトカインのバランスが崩れた状態
炎症性サイトカインが過剰に増加すると、再生性サイトカインとのバランスが崩れて、炎症反応が強く現れます。
免疫反応の活性化は、ウイルスや細菌を排除するために必要ですが、過剰になるとサイトカインストームを起こして自己の細胞まで気づ付けてしまいます。
その結果、脳の炎症により細胞がダメージを受けて、ブレインフォグになる可能性があるのです。
炎症をコントロールするには、再生性と炎症性の両サイトカインのバランスを整えることが重要です。つまり、炎症性サイトカインが過剰な場合は、再生性サイトカインの働きを活性化する必要があります。
再生性サイトカインは炎症を抑制
再生性サイトカインには炎症が過剰にならないように、抑制する働きがあります。
そのため、再生性サイトカインの量を増やせれば、過剰な炎症で起こったサイトカインストームを抑えられる可能性があるのです。
そこで再生性サイトカインの量を増やす手段の1つとして、サイトカイン療法をおすすめします。
サイトカインの性質を変換する「サイトカイン療法」
サイトカイン療法は、ヒト乳歯幹細胞培養上清液と言われる生理活性物質を含む液体を体内に投与する治療法です。
再生医療の技術で精製されたヒト乳歯幹細胞培養上清液には、炎症性サイトカインを再生性へと変換する作用があります。
そのため、ヒト乳歯幹細胞培養上清液を脳内に投入できれば、脳の炎症を抑えて、ダメージの回復を促進できるのです。
点鼻投与でヒト乳歯幹細胞培養上清液が脳に到達
引用元:ブレインパーク
ヒト乳歯幹細胞培養上清液を脳内に投入するには、点鼻投与がおすすめです。
鼻の奥には投入した物質を脳へと浸透させられる「Nose-to-Brain」と言われる経路があります。つまり、上清液を鼻から投入すると、脳へと浸透して脳の炎症を抑えられるのです。
脳の炎症を抑え、ダメージを受けた脳細胞を回復できると、ブレインフォグの症状も軽減させられる可能性があります。
上清液の点鼻投与はスマートクリニック東京へ
ヒト乳歯幹細胞培養上清液の点鼻投与は、スマートクリニック東京で受けられます。
スマートクリニック東京で使用するヒト乳歯幹細胞培養上清液は、自社の研究所で精製された安全性の高い上清液です。
サイトカイン療法を開始する前に、再生医療に詳しい専門の医師がカウンセリングを行います。その際に、治療法の説明も丁寧に行いますので、安心して治療を受けられます。
集中力や記憶力の低下、倦怠感などのブレインフォグの症状でお困りの方は、スマートクリニック東京にご相談くいださい。
記事監修

-
東京慈恵会医科大学卒。
慶應義塾大学での勤務を経て、株式会社ZAIKEN設立。
臨床、訪問診療、企業活動など様々な分野に従事。
2020年よりスマートクリニック東京院長。